長崎県精神医療センター
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ECTとは

 ECTは、Electro Convulsive Therapyの略称で、日本語では「電気けいれん療法」と呼ばれています。
 頭部に電気を流し、けいれんを起こすことで、脳の機能を改善する治療法として1930年代に開発されました。
 現在では、全身麻酔と筋肉のけいれんを起こさなくする薬を使用して、全身けいれんに伴う骨折や脱臼などを予防しながら電気けいれん療法を行うことが一般的です(mECT;修正型電気けいれん療法)。当院でも、修正型電気けいれん療法を行っていますが、呼称はECTとしています。
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対象となる患者は

 ECTが適応される疾患は、薬物療法での改善効果が見られない、うつ病・統合失調症・躁うつ病・混合性感情状態・緊張病などと言われています。
 また、自殺の危険性が高い場合や焦燥を伴う重症の精神病で早急な対応が求められる場合など、さらに高齢者や妊婦など薬物を十分に使用できないと考えられる場合などにも適用されます。
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危険性や副作用は

 ECTに関連した死亡は1万人に一人と評価されています。多くの精神疾患治療薬よりも、ECTによる死亡や重症合併症の危険性は低いようです。安全性の面から、ECTは身体合併症を持つ患者さんの場合に進められます。
 一般的な副作用として、治療後覚醒するときにもうろう状態となることがありますが、通常は1時間前後で改善します。
 頭痛や吐き気が起こり数時間続くこともあります。
 記憶障害が出現することがあります。治療前後のことを思い出しにくくなるタイプの記憶障害では障害の期間は短期間に留まり、治療終了後に2~3週間も続くことはありません。まれに過去の出来事について記憶の欠損が生じる場合がありますが、治療終了後改善します。しかしながら、特に治療後まもなくの出来事にはずっと思いだせないこともあります。
 副作用の出現頻度及び程度は、患者さんによって異なります。
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